高周波熱処理シミュレーション技術
独自の高周波熱処理シミュレーション・システム
- 有限要素法(FEM)をベースに”磁場”と”温度-金属組織-応力/ひずみ”の連成解析による高精度なシミュレーション・システムを開発しました。
- 複雑な熱処理プロセスの予測ツールとして、加熱コイルなどの熱処理設備の設計、熱処理品質の向上などに活用し、試作回数の低減や設計・開発期間の短縮を図っています。
- 3次元FEMモデルにてワークの回転や加熱コイルの移動を与えることで、様々な熱処理条件に対してもシミュレーションが可能です。

高周波熱処理シミュレーション連成関連図
シミュレーション結果
- 高周波焼入れ・焼戻しプロセスにおいて、目視や計測が難しいワーク内部の様々な情報を得ることが出来ます。これらの情報を時系列に分析・検討し、更なる焼入低変形の実現を目指しています。
(1)温度分布 |
(2)金属組織・硬さ分布 |
(3)応力・ひずみ分布 |
(4)焼入変形量 |
(5)電流・発熱分布 |
(6)磁束密度・磁場分布 |
シミュレーション事例
自動車/建設機械部品の3次元高周波加熱シミュレーション
加熱終了時の温度分布