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"PALNIP®"処理

高周波焼入れは、クリーンな電気エネルギーを使用するだけではなく、エネルギー効率が良く経済的なW-Eco(Ecological & Economical)熱処理として注目されており、自動車や建設機械、工作機械など多くの部品の疲労強度向上や靱性向上のために広く適用されています。

一方、近年は部品の小型化・軽量化および高機能化が強く求められており、従来の単独の熱処理技術では対応できなくなりつつあるのも事実です。ネツレンでは、高周波焼入れと他の熱処理を組合せることで、高周波焼入単独では得られない付加価値の高い複合熱処理技術の研究・開発を進めています。その1つが、窒化と高周波焼入れを組合せた複合熱処理技術です。この複合熱処理は古くから研究されてきましたが、いずれの場合も、窒化時に形成された表面の窒素化合物層が、次工程の高周波焼入時に劣化(酸化)あるいは消失してしまうことが問題となっていました。

ネツレンでは、日本パーカライジング㈱と共同で、窒素化合物層が劣化しない“PALNIP”処理を開発しました。

この技術の特徴は、①高周波焼入前に酸化防止剤を鋼の表面に塗布する、②高周波焼入れを低温かつ1秒以下のSRIQ(Super Rapid Induction heating & Quenching)で実施することであり、これにより窒素化合物層の劣化を防止しています(図参照)。本工法は、窒化による耐摩擦摩耗性の向上と高周波焼入れによる疲労寿命向上の両者を併せ持つ複合熱処理であり、すでに自動車部品に適用されています。

今後は、自動車部品に限らず、摩耗特性と疲労強度特性の両方が求められる部品への適用が期待されます。

PALNIP処理

※「PALNIP」は日本パーカライジング株式会社の登録商標です。