
日本初のIH(誘導加熱)技術の工業化から80年。
私たちが鍛えてきたのは、鉄の強さだけではありません。
それは、長年培った確かな技術と、
社会の未来を見つめる情熱です。
その熱は世界へと広がり、今ではモビリティやインフラなど、
あらゆる産業の安心を支えています。
これからも私たちは、
変わらぬ情熱で人と社会を未来へつなぎ、
地球環境にやさしい明日を創造し続けます。







旋回輪
油圧ショベルの回転基部に使用される部品のひとつです。当社では、原材料調達・熱処理・加工・組立までを一貫して行っています。

PC鋼棒
橋梁・鉄道のマクラギ・ボックスカルバート(共同溝用)等に使用されます。引張りに弱いコンクリート構造物に予め圧縮力を加えることにより強度を高めています。

高強度せん断補強筋
主に鉄筋コンクリート造の高層建築物に使用され、業界最高クラスの設計強度を誇ります。柱や梁(はり)のせん断耐力向上と鉄筋使用量の削減に貢献しています。

高強度ばね用鋼線ITW®
自動車や二輪車のサスペンションばねとして使用される冷間成形用の高強度ばね用鋼線です。疲労強度、耐へたり性に優れ、コンパクトな設計により軽量化を実現しています。

中空ラックバー
自動車の舵取り装置(ステアリングギアボックス)を構成する主要部品のひとつです。ハンドルからの動きを変換してタイヤの方向を変える役割を担っています。中空による軽量化と高周波熱処理による高強度化を併せて実現し、長寿命化や燃費向上にも寄与しています。

高周波熱錬株式会社として設立
終戦の混乱の中、軍需から平和産業への転換を期して独立・分離しました。日本初の高周波焼入事業の本格始動で、資金や資材の欠乏に苦しみながらも、希望に満ちた新たな一歩を刻みました。

大阪工場の設立(現:尼崎工場に移設)
大福機工の倉庫を借用して200kVAの火花発振器1基を据え付け、西日本の拠点として操業を開始しました。ここから、地域ニーズに応えるための積極的な生産拠点の整備が始まっていくことになりました。

PC鋼棒が東海道新幹線に採用決定
プレストレスト・コンクリート構造に使用される高強度鋼棒が、新幹線のマクラギ用鋼棒として採用されました。この実績が、その後の製品事業を飛躍させる大きな契機となった、誇らしい出来事です。

川崎工場(現:(電機部)平塚工場に移設)新設
主力製品である真空管式発振器の増産を受け、更なる事業の拡大・発展を目指し、電機部専用、高周波誘導加熱装置の生産拠点として稼働を開始しました。以降、1992年4月に(電機部)平塚工場として生まれ変わるまで、約30年にわたり稼働を続けました。

平塚工場 新設
新幹線需要への対応を急ぐべく、神奈川県平塚市に広大な敷地を確保して建設されました。最新の転造機を備え、月産1,500トンを目指す量産体制の心臓部として、私たちの飛躍を力強く支える拠点になりました。

新製品「ウルボン」の開発に成功
表面にらせん状の溝を施して、コンクリートとの付着力を極限まで高めた画期的な鋼棒。名前は当時の流行語「ウルトラC」と付着の「ボンド」からの合成です。パイル(コンクリート既製杭)業界に技術的転換を促す象徴になりました。

平塚研究所 新設
PC鋼材の販売拡大に伴い、遅れていた試験研究体制を強化するために設立されました。大型試験機や電子計算機を導入し、分散していた開発技術者を集約したことで、より高度な技術開発が可能になりました。

赤穂工場 新設
西日本での「ウルボン」需要拡大を受け、兵庫県赤穂市に新たな主力が誕生しました。一貫した製造工程を同一建屋内に配置した効率的な設計により、生産能力をグンと底上げして供給体制を万全にしました。

刈谷工場 新設
自動車産業の急速な発展に応えるべく、愛知県刈谷市に誕生しました。最新鋭の自動焼入機を導入し、お客様のニーズに即応できる体制を整えたことで、その後のモビリティ社会を支える重要な供給基地へと成長を遂げました。

寒川工場(現・茨城工場に移設) 新設
関東エリアでの需要拡大に対応するため、神奈川県寒川町に建設されました。大型部品や特殊な熱処理にも柔軟に対応できる高度な技術力を備え、地域産業の発展に貢献するとともに、現在の東日本における製造基盤の礎を築きました。

米国自動車技術協会(SAE)大会でITW技術を発表
独自開発の高強度ばね鋼線「ITW」を世界に披露し、欧米のメーカーから熱い視線を浴びました。冷間成形と高強度を両立したこの技術が、ネツレンのグローバル展開を加速させるための大きな鍵となりました。

「ウルボンスパイラルフープ筋」が大臣認定を取得
10年の研究を経て、従来比2倍の設計強度を誇る耐震構造用鋼材が誕生しました。地震大国日本において、高層建築物の安全を支える「ウルボン」の新たな市場を切り拓いた瞬間です。

コーポレート・アイデンティティ(CI)導入
「N」をモチーフにした鮮やかな赤のシンボルマークを制定し、企業イメージの統一と刷新を図りました。21世紀を見据え、より強くしなやかな企業像を社会に発信するブランディングの、大切な始まりでした。

いわき工場 新設
福島県いわき市の好立地に、月産2,500トンのPC鋼棒生産能力を誇る拠点を建設しました。後に釜石工場の機能も集約され、東日本を支える巨大な供給基地として、私たちの大きな誇りになりました。

呼称を「ネツレン」に統一
設立50周年を機に、広く親しまれていた「ネツレン」を正式な呼称と定めました。若年層や国際社会での認知度向上を目指し、名刺から看板まですべての表記を統一して、ブランドイメージを確固たるものにしました。

本社移転
品川区の再開発に伴い、最新のオフィス機能が集積する大崎のランドマーク「マークウエスト」へ本社を移転しました。利便性が飛躍的に向上し、新しいビジネスチャンスを生む素晴らしい環境が整いました。

岡山工場 新設
お客様に近接して物流の効率化と納期短縮を極めるべく、岡山県総社市に建設されました。地元で一貫して対応できる体制が整い、等速ジョイント(CVJ)熱処理加工の重要拠点として活躍しています。

可児工場 新設
岐阜県可児市の広大な敷地に、自動車の「曲がる」機能を支える中空ラックバーを一貫生産できる世界でも希少な拠点を設けました。中部地方の供給網を支える製造・物流の中核として、環境に優しい車づくりに貢献しています。

尼崎工場 新設
老朽化した大阪工場に代わり、新たな西日本の中核拠点として兵庫県尼崎市に最新工場を建設しました。交通アクセスを活かして建設機械部品などの大型受託加工を力強く支え、高品質なサービスを提供しています。

神戸工場 新設
油圧ショベル用の「旋回輪」を一貫生産する体制を、兵庫県神戸市に構築しました。お客様との協業を深化させ、工程の集約により品質管理の一元化と圧倒的な納期短縮、物流効率の向上を同時に実現しました。

茨城工場 新設
関東地区の拠点を再編し、茨城県ひたちなか市に最新鋭の熱処理拠点を建設しました。建設機械から自動車部品まで、多様なニーズに高精度かつスピーディに応える、関東一円のお客様対応の要となる工場です。

可児NH工場 新設
名称の「NH」は「New Heat treatment(新しい熱処理)」の略。次世代技術「マイルド浸炭」を用いた、環境対応と高性能を両立する加工拠点です。部品の長寿命化や軽量化を実現し、CO2排出量の削減にも貢献しています。

“超”モノづくり部品大賞 受賞
独自の「ダブルスターク」と「ハイブリッドラックバー」が、名誉ある賞を相次いで受賞しました。私たちの揺るぎない技術革新力と開発力が、再び公に認められた、とっても誇らしい瞬間でした。

プライム市場へ移行
東証の市場再編に伴い、より厳格なガバナンスと持続的な成長を誓い、プライム市場へ移行しました。世界中の投資家から信頼されるエクセレント・カンパニーへと、新たな進化を遂げた証になりました。

設立80周年と100年企業への挑戦
これまで受け継いできた「技術へのこだわり」というDNAを胸に、私たちは100周年という大きな節目を見据えています。未来に向けて新たな種を蒔き続け、社会に必要とされ続ける企業グループとして歩んでいきます。



80周年ロゴ
80周年を記念して、ネツレンのマスコットキャラクター「レンガル」の様々なポーズのロゴを制作しました。これから色んなシーンで使われていくよ。
レンガルはしっぽがIHのコイルの形をした双子のI君とH君のお母さん。I君とH君は、エコロジカルとエコノミカルのダブル・エコ技術を表現しています。

焼入れ工程
80周年ムービーの中にも出てくる「焼入れ」は、電磁誘導作用による高周波誘導加熱(IH)を利用し、秒単位で高温まで急速加熱した後に急速冷却することで、金属部品の表面を硬化させる工程です。金属部品の耐摩耗性、疲労強度および靱性を向上させることが可能で、自動車や建設土木機械、工作機械部品などに幅広く使用されています。IH技術によりCO2排出量が少なくクリーンで地球環境にやさしく、短時間加熱で生産効率が高く省エネであるため、W-Eco®(Ecological&Economical)な熱処理として注目されています。