アルデンテ型棒鋼(表層軟化材)は、棒鋼断面方向の硬さを任意に調整した熱処理棒鋼です。 (特許取得済み)

特長

  • HE特性(水素脆性)の大幅改善により、高強度のまま耐遅れ破壊性を改善
  • 外側を軟化することで優れた表層部の加工性を実現

耐遅れ破壊性とは

遅れ破壊のプロセス

強度と耐遅れ破壊性のイメージ

当品の耐遅れ破壊性改善の仕組み(引張強さ1200N/㎜2)以上)

アルデンテ型棒鋼

仕組み

断面強度の特長(同じ引張強さで比較)

  1. 軟化層は、水素のトラップサイトが少なく亀裂発生自体も起こりにくい。
  2. 粒界にフィルム状の炭化物が無いため、粒界が剥離しない。

参考文献:Y.Matsumoto,K.Takai,M,Ichiba,T.Suzuki,T.Okamura and S.Mizoguchi:Tetsu-to-Hagane,99(2013),236

加工例と適用範囲

加工例の製品概要(PC鋼棒)

JIS G3109 PC鋼棒
拡大
JIS G3109 PC鋼棒
JIS G3137 細径異形PC鋼棒
拡大
JIS G3137 細径異形PC鋼棒

線径:7.0~40.0㎜ 
製品姿:棒状(max12m)またはコイル状(max2ton)
引張強さ: 1230~1420N/mmsup{2}以上(規格値)
★耐遅れ破壊性に優れる
★転造ツール寿命1.5倍改善 (加工性に優れる)
※当社比

適用範囲

サイズ :φ5~φ40㎜
鋼種:S35C等構造用鋼、ばね鋼、ステンレス鋼(焼入れできる棒線)
強度目安(引張強さ):1200~2200N/mmsup{2}

試作例 【是非、ご利用ください!】

高強度ボルト(試作品)
サイズ: M12
強度区分:14.9相当
引張強さ:1500N/mmsup{2}(母材)

高応力ばね(試作品)
サイズ:高さ300、内径φ75、総巻き数8、素線φ12
引張強さ:2150N/mmsup{2}(素線)

関連製品・サービス情報

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