NAPP工法とはNAPPユニットと呼ばれる、あらかじめ緊張された状態の中空PC鋼棒を型枠内の所定位置に配置し、コンクリートの打設、硬化後に緊張力を解放して、コンクリート部材へ圧縮力を導入するプレテンションPC工法のひとつです。


- 緊張作業は弊社工場で行いますので、現場での緊張管理(作業)が不要です。
- 現場作業は、削孔・NAPP配置・コンクリートが硬化した後の電動レンチでの緊張力解放のみで非常に簡単です。
- 削孔径の小さい20A・40Aのアンカータイプも準備しており、バリエーションが豊富です。

註1) 中空PC鋼棒の強度レベルの表示は引張耐力/引張強さを示します。
註2) NAPPユニットの最大長さ(緊張後の中空PC鋼棒長さ)は20T、30T、40T=14.3m 60T=11.4m 20S、40S、20A、40A=7.0mとなります。
註3) NAPPユニットの曲げ加工については、設計施工マニュアルを参照のうえ別途ご相談ください。
NAPP工法におけるコンクリート部材へのプレストレスの導入は、以下の手順で行われます。ここでは標準タイプを例にとって示します。
中空PC鋼棒内への反力PC鋼棒の挿入と、樹脂の加圧注入による充填を同時に行った後に両端部へ定着治具を取り付けます。ここで、異径スリーブ、押込みピースおよびストッパーを合わせてNAPPホルダーと呼びます。

アンカーナットに反力をとらせて中空PC鋼棒内の反力PC鋼棒を圧縮用ロッドと押込みピースを介して油圧ジャッキで押込み、中空PC鋼棒に引張力を導入します。次にストッパーで反力PC鋼棒が元の長さへ戻らないように拘束します。完成した NAPP ユニットに安全装置を取り付けた後、専門工場から出荷します。

型枠内の所定置にNAPPユニットを配置して固定した後、コンクリートを打設します。

コンクリートが硬化して所定の強度が発現した後、専用の解放機器を用い、これを異径スリーブに反力をとらせてストッパーを緩めます。中空PC鋼棒とコンクリートの付着力によって、コンクリートにプレストレスが導入されます。

NAPPホルダーを撤去した後、防錆キャップを中空PC鋼棒端部に取り付けます。
切り欠き部に後埋めモルタルを充填して完成となります。

下記アドレスよりイメージ動画をご確認いただけます。
http://napp-kouhou.com/kouhou.html
