1985年に国内初のバイプレストレッシング工法(略してバイプレ工法)を採用した橋梁が建設されて以来、747橋の実績を有しています。 バイプレ工法は、独自開発したポストコンプレッション工法定着システムを適用した世界に誇れる国産PC応用技術です。近年の橋梁構造物には多種多様な性能が要求されていますが、桁高制限という最も過酷な要求性能を満たすことが可能な工法がバイプレ工法です。
道路橋の場合、バイプレ方式単純桁の桁高/支間比は、1/32程度であり、桁高を非常に低くすることができます。
プレキャスト桁では、1本当りの重量を減少させることができ、より安全に架設することができます。
同じ桁高で支間を増大することができます。また支間の異なる連続高架橋などでは、同じ桁断面を使用して側面形状を整えることができます。
従来方式PC桁を使用し、わずかに圧縮応力が許容値を超えてしまい桁高を変更できない場合でも、桁本数を増やすことなく対処できます。
圧縮プレストレスと引張プレストレスをコントロールすることにより、施工性、経済性、美観等を考慮し、従来の構造概念にとらわれずに、構造形式や断面を選択することができます。
既存構造物の圧縮断面が不足した場合にも、構造を大きく変えることなく補強することができます。
施主 日本鉄道建設公団
工事場所 長野県北佐久郡軽井沢町
竣工 平成8年3月
構造形式 プレキャスト2径間単純中空床版橋
橋長 62.000m
支間 26.600m+33.600m
幅員 7.500m~8.281m
荷重 TL-20
桁高 0.900m~1.100m
桁高 / 支間比 1/31
施主 静岡県
工事場所 静岡県浜松市
竣工 平成13年6月
構造形式 プレキャスト単純I桁橋
橋長 43.200m
支間 42.200m
幅員 12.000m
荷重 A活荷重
桁高 1.600m